
井 上 研 究 室
Science for Human Services based on Applied Behavior Analysis

鳥取大学 医学系研究科 臨床心理学講座
Tottori University Graduate School of Medical Sciences Department of Psychology
2022
場面緘黙のある子どもと親のための遠隔音楽療法に関する効果
現在QRコードからのみのリンクになっています。
修正までお待ちください

2021
場面緘黙のある子どもの親のためのWEBによるペアレント・トレーニングの開発
本研究にご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げます。
お礼に代えまして結果の要約をお知らせいたします。本研究は学会での発表及び学会誌への投稿を予定しております。本研究の結果が少しでも協力者の方、場面緘黙症のある子どもたちやご家族の支援に貢献できれば幸いです。
場面緘黙(以下,緘黙症とする)のある子どもを持つ親のための遠隔ペアレント・トレーニングプログラム(以下PT)の開発および有用性の検証を行いました。
プログラムは2週間に1回,約2時間,計9回のセッションからなるZoomを用いた遠隔PTでした。3歳から9歳の緘黙児を持つ保護者17名が参加されました。実施前と終了後に評価を行いました。
結果
PTに6回以上出席し,事後評価尺度の提出期限内までに尺度の返送があった方を分析対象児および分析対象者としました。分析対象児の年齢は平均6.30±1.38歳で,分析対象者の年齢は平均40.76±4.37歳でした。分析対象者のPT内で決定した課題の実施率は100%であり、PTの実施前後で親の健康度に統計的に有意な改善が、子育て不安に有意傾向が認められました。子どもの指標では緘黙尺度の下位項目の一部と行動面の尺度で改善が示されました。本研究の結果から開発したPTが「保護者の心のケア」や「子どもの行動変容」に寄与しうることが示唆されました。
社会的貢献
緘黙児を持つ親への支援アプローチが少ない現状の中で、本PTプログラムの更なる発展や普及が支援に寄与するツールの一つとなると思われます。また,本PTプログラムは遠隔技術を用いているため,アクセシビリティの問題を解決でき,緘黙症の専門家が少ない地域や,支援機関が近くにない地域であっても支援を行うことが可能と思われます。
Ⅵ.お礼
本研究を進めるにあたって,PTに参加しアンケートにご協力くださった皆様に心から御礼申し上げます。
担当者 鳥取大学大学院医学系研究科臨床心理学専攻 山中 智央
指導者 鳥取大学大学院医学系研究科臨床心理学専攻 教授 井上 雅彦
This is a Paragraph. Click on "Edit Text" or double click on the text box to start editing the content and make sure to add any relevant details or information that you want to share with your visitors.